IPPNWドイツは、’’乳歯保存ネットワーク(PDTN)’’

アレックス・ローゼン Alex Rosen

アレックス・ローゼン Alex Rosen
医学博士 小児科医
IPPNW(核戦争防止国際医師会議)ドイツ支部副議長


支援宣言

私の名前はアレックス・ローゼン (Alex Rosen)です。私はベルリンで小児科医として働き、IPPNW(核戦争防止国際医師会議)ドイツ支部の副議長を務めています。
IPPNWドイツは、’’乳歯保存ネットワーク(PDTN)’’ を支援します。なぜなら、私たちは、乳歯保存ネットワークが、日本で現在も進行中である原子力災害によってもたらされる健康影響を評価するために重大な貢 献をなす意義を持ったイニシアティヴであると信じるからです。 2011年、福島第一原子力発電所で複数の原子炉メルトダウンが起こったとき、膨大な量の放射性粒子が大気中に放出されました。ヨウ素131およびセシウ ム137を検出することは比較的簡単ですが、ストロンチウム90をラボラトリー・テストで検出することは極めて困難な仕事です。この困難さは認識されなけ ればならないことですが、日本の当局がストロンチウムの汚染度を測定しないという事を容認することはできません。それだからこそ私たちは、乳歯保存ネット ワーク(PDTN)を創設することに至らせた、独立した医師たちと科学者たちの率先力を称賛するのです。
私は小児科医として、最も小さく最も傷つきやすい 人間 - 私たちの子どもたち- の健康について、とくに憂慮しています。子どもたちに及ぼされる放射能の影響は大人たちよりも、もっとはるかに著しく、例えば、ストロンチウム汚染によっ て罹る白血病や骨腫瘍など のように、子どもたちが放射線によって誘発される病気に罹るリスクは、ずっと高くなります。だからこそ私はPDTNが取り組む研究調査を強く支持するので す:PDTNの取組みは、全国から乳歯を集めて、それらを解析し、ストロンチムの汚染レベルを評価し、その結果を公表し、さらに貴重なデータと情報を政策 担当者らに与えることで、彼らが住民を放射能の害から守る上で、これらのデータに基づいて行動しなければならないようにすることにまで及びます。

IPPNWドイツと私は、PDTNの成功を祈ると共に、将来も引き続きPDTNと協力し合っていけることを望んでいます。

アレックス・ローゼン (Alex Rosen) 医学博士
IPPNWドイツ副議長

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